2026年6月29日、弁護士法人イーグル法律事務所は、顧問先の企業様にお招きいただき、「ハラスメント防止とコンプライアンス」をテーマに社内セミナーを実施いたしました。
本記事でわかること
- ハラスメントが「意図」ではなく「影響」で判断される理由
- 指導・対応に迷ったときに立ち止まるべき「4つの確認軸」
- 職場に潜みやすい具体的な事例と、安全側に修正するための考え方
※本記事は、顧問先企業様向けに実施した社内研修の内容とご感想をご紹介するセミナー開催報告です。
今回のセミナーでは、部下への指導・対応における留意点や、従業員間におけるパワーハラスメント(パワハラ)・セクシャルハラスメント(セクハラ)の防止を中心に講義を行いました。
本日のブログでは、その内容と皆様からのご感想を一部ご報告いたします。
ハラスメントは意図ではなく影響で判断される
日頃、管理職や従業員の皆様は、熱意を持って業務や指導にあたられています。
しかしながら、ハラスメントや不適切な指導・言動は、本人にそのつもりがあったか(意図)ではなく、相手や周囲の就業環境へどのような影響を与えたかで判断されます。
本研修では、単なる法令違反の回避にとどまらず、日常の業務指示や職場内のコミュニケーションにおいて、第三者や対外的に企業として説明できるか(説明可能性)という視点を持つことの重要性についてお話しさせていただきました。
迷ったときに立ち止まる4つの確認軸
特に力を入れてお伝えしたのは、日々の指導や対応に迷った際の判断基準となる4つの確認軸です。
- 必要性 — その指導や業務指示・連絡は本当に必要か
- 相当性 — 目的が正当でも、言葉・場所・時間などの方法が強すぎないか
- 外形 — 第三者から見ても、客観的に説明できる形になっているか
- 共有・記録 — 一人で抱え込まず、組織として把握できる形になっているか
職場に潜む身近な事例を通じて
研修の中では、業務指導や職場内のやり取りにおける具体的な事例を複数取り上げました。
- ミスが続く部下に対する、公開の場(オフィス内やチャットツールなど)での強い叱責
- 業務上必要な情報の遮断(人間関係からの切り離し)
- 良かれと思って行った雑談や私的な誘いが、ハラスメント(環境型・対価型セクハラ)に該当し得るリスク
それぞれの場面について「指導・発言者側の見え方」と「問題になる理由」のギャップを整理し、組織として安全側に修正するための具体的なアプローチを解説いたしました。さらに、過去に仕事外しや隔離対応が違法と判断された裁判例など、実際の事例も交えて実践的な理解を深めていただきました。
研修に参加された皆様の声
研修後のアンケートでは、多くの皆様から「今後の業務やマネジメントに活かすことができる」との大変励みになるご感想を頂戴いたしました。
事例のわかりやすさについて
具体的な事例をもとに、発言者側の見え方や問題になる理由、そして安全側の修正策まで順序よく説明されていて非常に分かりやすかった
実務への活用について
業務指導で悩んだときは、今回学んだ「4つの確認軸」に当てはめて考えたい
意図と影響のギャップについて
自分に悪意がなくても、受け手の感じ方や客観的な見え方によって深刻な問題になり得ることを理解できた
記録・共有の重要性について
小さなことでもしっかりと記録を残し、属人化させずに組織内で情報共有・共通理解を持つことが大切だと感じた
皆様が非常に真摯に耳を傾けてくださり、社内のコンプライアンス意識の高さを改めて実感する有意義な時間となりました。
終わりに
共通の基準を持つことは、従業員の皆様一人ひとりを守ることであり、ひいては企業全体の信頼を守ることにつながります。
弁護士法人イーグル法律事務所では、”街の法律事務所”として皆様の身近な法的トラブルの解決に努めるとともに、企業の経営者様や人事労務担当者様向けに、ハラスメント防止・コンプライアンス研修や顧問弁護士としての労務サポートを積極的に行っております。
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